1974年4月、E30系にモデルチェンジ。3代目カローラは、型式番号からとって「カロ-ラ30(さんまる)」と称されて登場した。同時にスプリンターはE40系となり、型式(かたしき)としては独立したシリーズとなった。
従来通り排気量は1200/1400/1600の3シリーズ構成で、グレードはセダン1200STD/DX/HI-DX/SL、1400DX/HI-DX/SL,1600HI-DX/GSL、ハードトップ1200DX/HI-DX/SL/SR、1400DX/HI-DX/SL、1600HI-DX/SR/GSL、そしてホッテストバージョンの「レビン」であった。
ボディータイプは2ドア・4ドアセダン、4ドアワゴン、2ドア・4ドアライトバンのほか、クーペに代わってハードトップがカローラ専用に与えられ、クーペを擁するスプリンターとの棲み分けが図られた。また、1200と1400/1600シリーズで2種類のフロント及びリアのデザインが与えられている。
従来型よりひと回り以上大きくなったボディーは、走行安定性や室内居住空間の拡大といった「ゆとり」を生むとともに、来たるべき排出ガス規制にあわせ、熱害対策や処理デバイスを取り付ける空間の確保という意味合いもあった。
メカニズムは従来型のキャリーオーバーである。エンジンは1200が3Kの改良型3K-H(STD,DX,HI-DX)/ツインキャブレギュラー仕様の3K-B型(SL,SR)。1400がT型(DX,HI-DX)/T-BR型(SL)、1600が2T型(HI-DX)/2T-BR型(GSL)、そして2T-GR型(レビン)及び2T-G型(同有鉛ハイオク仕様)である。トランスミッションは4速MT、5速MT、2速ATの設定のほか、1400以上はコロナ用の3速ATも準備された。サスペンションはフロントがコイルスプリング + ストラット、リアはリーフスプリング + リジッドアクスルであるが、同じ構成の日産・サニーに比べトラクションが掛かりにくく、テールハッピーであった。
安全対策も充分に配慮され、全車インストゥルメントパネルはフルパッドで覆われており、腰部と肩部が分割ではない(一本ベルトの)自動巻取り式フロント3点式シートベルトは、トヨタ車初の採用である。DX以上は衝撃吸収ステアリングコラムが、HI-DX以上はフロントディスクブレーキが標準採用されている。
このように車格がコロナ並となった3代目は、歴代のカローラの中で最も生産台数の多いモデルとなった。